どうも駆け出しブロガー らーきいです。
この記事は前回記事”アメリカ現地就職 ステージ#1 アメリカで大学に入る”からの続きです。
独断と偏見が入るものの、中堅会計事務所で採用にも一部携わる立場からこの記事を執筆しています。
アメリカで会計就職したい、でもとにかくお金がかかりそう、どれくらいあればいいのかな? という疑問がで出てくるかと思います。
この記事では僕の実体験をもとに最短、最も安くならどれくらいでアメリカ就業ができるか可能性を探ってみたいと思います。
まず目標として”アメリカで一般的な会計事務所に入社する事(主としてには日本企業担当部署)”とします。もちろんさまざまな要件が必要になりますがアメリカに来る前に以下の要件をそろえることを前提にしましょう。日本でやっておくべき準備や勉強が圧倒的に多いです。
#1.4年制大学を卒業し学士号を取得している。
#2.アメリカに来てすぐに学業に必要な英語力を身に着けている(TOEIC800点以上、TOEFL iBT80点以上が望ましい)
#3.日商簿記の3級、できれば2級までは取得している
#4.USCPAの受験要件を確認、出願先のライセンス要件をあらかじめよく確認し、必要なビジネス、会計の単位を確認している
(アメリカに行った時点で取ろうと思っている単位数、トータルで必要な単位数をあらかじめ確認し日本にいるうちにオンラインなどで取得しておく単位数を確認)
#5. USCPAスクールに入学する。必ずオンラインでの大学の単位取得制度あるスクールを選び当該制度を使って必要単位を取得している。
目的を達成するにあたり、基本的に渡米後にしなくてはならない事は”会計を学習する事””OPTを取得する事”に集約されますのでそれ以外の準備はすべて渡米前に済ませます。簡単に各プロセスがどうして必要か解説します。
#1 将来会計事務所の面接をクリアするにあたってはUSCPAの受験要件(事務所によってはその事務所の所在州のライセンス取得要件)をそろえていることが必要です。ほとんどすべての州でUSCPAの受験要件としては4年制大学の卒業は必要となります(モンタナ州など高卒でも受験可能な州はありますが、大学卒業者でなければビザサポートをしてくれるような会計事務所は面接で弾いてしまうことが普通かと思います、残念な事です。)。
#2 渡米後に主には大学で会計学をある程度修学する前提です。必要な英語力を日本でつけておかないとESL(英語学習プログラム)などで英語を学びなおすことになりますのでそうなると当然就労前のアメリカ滞在費と学費がかさむことになります。
#3.これは”できればなおいい”項目として記載しましたが、将来入社後に本気でUSCPAを目指すのであれば日商簿記2級まで取ってしまいましょう。いずれにしても必要な基礎学習事項です。それに大学で会計を勉強するのであれば最低でも日商簿記3級はあった方がいい成績(GPA)は取りやすくなります。大学での学業成績の良し悪しは必ず面接で確認されますし、悪ければ書類で落とされることもあります。できるだけ必要となる学力は日本でつけてしまうほうがスムーズです。
#4 ここを確認せずに目標は見えません。USCPAの受験要件はまず最初のプランニングで確認しましょう。どこの州で受験するか、ライセンスを取るかまで細かく気にする事務所はあまりないと思いますが、できるだけ大きな都市がある州での受験要件をそろえていくほうが得策です。ちなみに日系企業を担当する監査法人をターゲットにする場合、該当州はだいたい以下に集約されます:ニューヨーク、ニュージャージー、テキサス、カリフォルニア、ジョージア、イリノイ、ミシガン、ハワイ
もちろんこれらの州以外にも日系の仕事がある監査法人もあると思いますが、数は少なりそれだけ就労の機会も少なくなるかと思います。もっとも現在リモートでの働くことが可能なオフィスもたくさんあるかと思いますが、それぞれのファームは採用にあたって自社の所在する州でのUSCPA受験要件を持っているかどうかを中心に考えているかと思いますのでそのターゲット州での受験が可能かは受験にあたり常に意識しておいた方がよいです。
#5 将来会計事務所の面接をクリアするにあたってはUSCPAの受験要件をそろえていることが必要です。どの州で出願、受験をするつもりでもよいかと思いますが、いずれにしても一定の会計及びビジネス単位を取得している必要があります。アメリカに渡った後にOPTを取得したり、一定の会計の勉強の必要がありますがアメリカでの現地での大学授業料は安くないです。そのために必要な単位数とアメリカで取る予定の単位数をある程度計算しておいてできるだけオンラインで必要単位の取得を進めたほうが経済的です。そうしたオンラインの授業単位は取るためにUSCPAの学習の必要箇所をやっておく必要はありますがそれ以上時間を使う必要はこの時点ではありません(この時点ではUSCPAに合格する必要はない、ということです。USCPA合格はマネージャーに昇格するまでにしておく必要はありますが、就職面接の時点では必須ではないのです)。
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