ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 5 監査人の昇給と昇進について スタッフ ~ シニアマネージャー 編

ニューヨーク近郊の会計士の日記

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです。
現在僕はUSCPA監査人としてアメリカのニュージャージー州の会計事務所にて主に日系企業の監査、レビュー業務に携わっています。

どんな仕事でも組織で働いていると上下関係や役職といったものが多かれ少なかれありますよね!
会計士監査人もやはり同様でございます。

さて、今日は監査人の組織体系と給料について話していこうと思います。

おカネについては事務所の大きさと役割、そして時間経過によるインフレでも変わってくるのでまあざっくりした説明になりますのでそのあたりはご了承ください。状況と円換算の為替は一応2022年12月現在、ニューヨークエリアでの情報です。

まずアメリカにおける監査人の職階についてお話します。職歴がなければまず一番初めはIntern(インターン、場合によってはStaff1からの採用も)から始める事が多いです。この段階だと正式な採用ではなくとりあえず期間限定で雇ったうえできちんと監査人として働く素養があるか見る段階ですね。通常は一年以内、3か月や6か月で業務に従事してもらい問題なければ任期満了前にフルタイム(正規雇用)の通知が出ます。

インターンの給料については年棒ではなく時給換算、時給$20(2,600円)~程度となります。

正規雇用としてのスタートポイントはAduit Staff(通称スタッフ、会社によってはアソシエイト、など)です。監査の基本的な財務諸表科目の手続きや主だった仕事周りの雑務を担当してもらいます。多くは2年の期間でその間にBS, PLの一通りの科目の手続き、監査の流れをしっかり理解してもらいます。この間に一定の知識と監査の段取りをしっかりと理解できれば次の職階であるAudit Seniorに昇進となります。

ちなみにインターンやスタッフを始めるにあたり会計士の資格(USCPA)に合格している必要はありません。ですが、面接で次に進むには少なくとも会計士試験を受ける受験資格(完全ではないにしろある程度の必要単位)は保有している必要があり、会計の学習をすでに大学でしている必要はあります。

給料ですが、まずスタートは$60K($60,000/780万円)程度かと思います。職階が一つ上がると(Saff 1 → Staff 2)と今なら$6K(78万円)くらい昇給するかと思います。

次に来るのはAudit Senior(通称シニア)です。小ぶりの会社であれば財務諸表のアカウント全体を見渡し、スタッフの仕事を監督しながら自身でも各科目へのテスト手続きなどを行います。その他にも主だった監査プランを立てたり、経営者や顧客経理部とのミーティングなどを設定、会議運営などを行う立場にもなります。その会社の監査手続きを取りまとめる重要な役職です。アメリカでは2年のStaff期間を経てこのSenior ポジションとなることが多いのでその間にできるようになっておかなければならないことは非常に多いです。

会計、監査の知識はもとよりエンゲージメント運営の方法、会議などの段取りの立て方、各ポイントで提出したりやとりとりを交わす顧客からの資料、レター、その作成方法など各要所要所をすべて押さえていかねばなりません。シニアは通常1から3まであり一年ごとに昇進していきます。

さてこの大変なシニアですがこの時点でも会計士の資格を保有している必要はありません。小話ですが僕がいたころのDeloitteではシニアとしての肩書がCPA資格の有無により微妙に異なり、USCPAであれば”Audit Senior”という肩書、USCPAでない場合”Audit in Charge”という知る人しか知らない肩書の差異を付けられてしまいます。この肩書は社内のチャットシステムやメールなどに名前の横に表示されたりするのですが、まあ上司がこれをみたら「あ、この人まだCPAとれてないんだ、ふーん」といった感じでわかるわけですね。

シニアの給料ですが昇進したててで$70K(910万円)代の前半といったところでしょうか。上位シニアへの職階上昇で毎年$6K(78万円)から$7K(91万円)くらいの給与上昇となります。

次のページはマネージャーの仕事を紹介!

貴方もブログ、始めてみませんか? 文章書いて副収入!

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました