#相手との共通点を発見する
基本的には会話とは相手からの印象がよくなったり、信頼がますことでよりプライベート性の深い話題や気軽に話をできるようになっていきます。一度ではなく複数回の良い対話を重ねることでそうした関係は自ずと構築できますが、その速度を上げる事にもポイントはあります。その中に「聞く技術」でも紹介したペーシングやミラーリングなどのテクニックがありますが、話術としても「相手との共通点を探す」というものがあります。人間は同じ属性を持っている相手に親近感を覚える生き物です。なので仲良くなりたい相手とは早い段階で多くの共通点を探すのがいい手段です。出身地、誕生月、星座、血液型、学歴、きょうだいの有無、仕事の共通点、名前の漢字の共通点など、共通点といえるものは何でもOKです。男女問わずこうした共通点が多い事は関係性を構築するには強い要素となります。
#~といえば話法(関連話法)
相手との会話から共通点をみつけ「あ、~といえば」とつなぐことで新しいトピックをつなげる話法。非常に基本的な話法ですが、会話中に少し連想を働かせておくことで会話を途切れさせずつなげていくことができます。連想法なので相手に多少は関心があるとみられる話をできるので話が盛り上がる可能性もあります。
#自分の感想を述べる
発言には大きく分けて事実と感想があります。事実とはニュースで述べられているような、仮に本当に事実ではなくても客観的に起こった(とされる)事や、有名な仮説や歴史などもここでは事実とします。それに対し、感想はあくまでもあなたの主観、思っていることや感じていること、あなた独自の体験です。会話において相手が楽しんだり、感心したりすることは事実ではなく主にあなたの感想、意見です。事実についてはネットでいくらでも調べられますし、そこにオリジナリティはありません。事実を述べても相手の関心がひけないものであれば、「つまらない話題」という印象を与えがちです。それに対し感想はその人からしか聞くことができない、その人オリジナルな話となります。そういった他では聞けないオリジナルな話、あなたの体験や感想を生であなたから聞くことによって事実だけを聞くよりも「おお、なるほど」とか「あー、面白いな!」と聞く側としては思うものなのです。なので話をするときはもちろん事実から入ってもいいのですが、その事実に対しあなたの感想を付け加えることで好感を得やすい発言となります。
ですので事実的な話題に対するあなた自身の感想や考えは短くても持っておきましょう。
#ポジティブ効果
共感話法で相手に共感している時は例外ですが、それ以外のタイミングにおいては何の話題をするにしてもポジティブなコミュニケーションを心掛けましょう。例外もあるでしょうが通常、人間はポジティブな表情や発言、考え方をしてくれる人を好きになります。暗い人はやはりあまり好かれません。古今東西、好かれるのは元気で笑顔で健康感のある人です。
#沈黙を受け入れる
会話において沈黙の間は時折やってきますが、これを恐れてはいけません。というよりも一定の時間会話していれば沈黙が訪れるのは避けられないことなのです。沈黙はこちらのせいでも相手のせいでもない、とても中立的なものです。素直に受けれて態勢を立て直しましょう。ポイントとしては相手も大体同じように考えているという事です。最悪なのは沈黙を恐れて変なトピックを投入してしまったり狼狽すること。これをやると相手から「あ、この人会話下手くそなんだな」とか「緊張しているのかな」と一発で見抜かれます。なので沈黙がきたらどしんと構えていることです。
#メラビアンの法則
この法則はいろいろなところで見聞きする非常に有名な心理的法則であり、あまりにも前提的なものなので本来であればトピックスの一番最初に持ってきてもよさそうですが、一応ここでは言語コミュニケーションを主眼に置いているテーマなので敢えて終盤に紹介しようと思いました。
これは心理学者のアルバート メラビアンが提唱した法則でそれによると、人と人との直接対面のコミュニケーションにおける影響度合いにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の影響を与えるとされています。つまりここまでかなり頑張って紹介してきた言語情報(会話の中身)というのは相手にあたえる印象に影響を及ぼすにあたってはたったの7%であり、それよりも見た目だとか、聴覚情報(声のトーンや、声の裏にある感情の起伏など)の方が与える印象としてははるかにはるかに大切なのです。
どうかご理解いただきたいのは話の内容なんて対して重要ではなく、その会話を形作るためのパッケージとなる会話のトーンやボディランゲージ、こちらが相手に聞かせる声や見せる表情、感情によって相手に与える印象の方がはるかに重大なインパクトがある点を押さえていただきたいと思います。そうしたパッケージを最重視ししつつ、内容はまあどうでもいい会話を組んでいくだけでも相手はあなたに好印象をもってくれるということですね。考えてもみてください、友達や恋人と楽しく過ごした日の会話なんて強く印象に残っている話題を除けば翌週にはほぼほぼ覚えてなんていないのです。
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