ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 28  コミュニケーションのイロハ 3

アメリカで就労するためのビザについて

会話における8秒集中力

人間の会話における集中力についてお話します。実のところ本当に集中して話を聞いていられる時間とはたったの8秒しかないと米マイクロソフトの研究チームが報告があります。このことはテレビ業界でも応用されていて、視聴者のストレスを軽減し、集中力して番組を見てもらうためにニュース番組などでもカメラの切り替えというのを7秒から8秒で行うというようにしているそうです。

これは普段の会話でも十分に考慮するべき情報と言えるでしょう。つまり話を聞いている相手は基本的に8秒くらいで集中力が一度切れる。なのでこちらの発言や相手に理解して欲しい要点は8秒までに区切りを入れて、そこでトーンを変えたり、相手に反応を求めたり、あるいは質問を投げてしまう、という事を意識して行うとスムーズにコミュニケーションができるという事になります。話している時にそこまで考えられなくても、少なくともあなたがだらだら話を続けていたら相手がかなりいい人でもない限り「あなたの話には集中していない可能性が大」という事実は押さえておきましょう。

#観察話法

相手をよく観察することで、相手に関心のあるトピックスを投入する方法。たとえば相手の髪型が変わっている、ネイルが新しく見える、新しいシャツを着ている、腕時計がブランドものである、などとにかく相手の外見や動作に着目し、気づいたことを伝えたり、褒めたり、話題にします。人間の最大の関心事は家族の事でも仕事の事でもありません、「自分自身」です。その「自分の外見に関わる何か」に気づいてそれを話題にしてあげることについて相手は多かれ少なかれ関心を持ちますし、気分がよくなることが多いです。いい事に気づいたらすぐに話題にしましょう。

#褒める技術

褒めるというのはかなり強力な話法になります。うまく褒めれば好印象を得られることは確実でしょう。ただし下手な褒め方は逆効果なので注意が必要です。

下手な褒め方とは安直な褒め方、褒めている理由が妥当ではない褒め方や感情の入っていない褒め方、などです。こうした場合は多少経験のある人間なら聞いた瞬間に「あ、おべんちゃらを言っているだけだな。何か別の目的でもあるのかな」とすぐに考えますので安易な褒めは禁物ともいえるでしょう。

もはやテクニックでもないのですが、相手を褒めていい気分にさせたいのであればまず「この人のこの点は本当にすごいな!」と自分自身が本気で思い込みましょう。スゴイ理由を2つくらい思いついていればその褒めに対して説得力が生まれますので聞いているほうも信じます。そして褒めるセリフも棒読みではなく感情を多少込めて言わないといけません。それらの点を注意すれば本人がそんなことすごくもないよ、と感じていても「あれ、彼は僕の事を本当にすごいと思ってくれてるのかな」という気分になります。うわっつらではなく本気で賞賛の意を伝えないと見抜かれれます、特におべんちゃらを言われる事が多い美人や地位の高い人はそういう事には敏感です。

褒める対象ですが、これもできるだけ外から見えるものではなく、人の内面をほめるほうがよいです。外見を褒めても安直になりやすいということが言えます。なのでその人の信念、考え方、努力、気概、気遣い、成果、賢さ、知恵など、そういった点をよく観察し、しっかりと称賛を伝えることです。

また外見であってもいい褒め方はあります。これについては変化を見抜きましょう。女性であれば髪型やカラー、ネイル、新しい服などスタイルが変化している場合、すかさず変わったところを褒める事です。逆に変わってから1週間も経ってからほめるのは悪手なのでやめましょう。男性ならやはり服装や靴、時計、などいいセンスで着こなしをしているなどです。これも安直に外見の話をほめるのではなくセンスを褒める事。またブランドものの腕時計などであれば「仕事がデキるからこそロレックスが似合うんですよね」など、キチンをその時計を付けている背景をほめることです。

もちろんこうした外見を褒める場合にもできるだけ感情を込めましょう。無表情で褒めると本当に「こいつ本気でそう思っているのか?」と相手は思うものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました