ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 22  仕事割当係の苦悩ともやもや

アメリカで就労するためのビザについて

 

こんにちはー 駆け出しブロガー会計士、らーきいです!

僕はBIG4での監査経験を経て現在USCPA監査人としてアメリカのニュージャージー州の会計事務所にて主に日系企業の監査、レビュー業務に携わっています。

さて、中間管理職のようなポジションになると日々の仕事も監査人としての本業だけではなく様々な管理業務的な仕事が増えてきます。単なる雑務というわけでなく、採用やメンバーの業績評価など重要ともいえる業務が入ってくるのはおろそかにすることはもちろんできません。今日はそんな管理業務の中でもとりわけ不毛ともいえる仕事、仕事割当についてお話したいと思います。

この仕事割当(Assignemnt アサイメント)という仕事は一体何なのか、これはファームの持っているお客様の監査やレビュー(僕は監査人なので僕の部署では主に監査やレビューなどをやります)の仕事に対し、誰をそれぞれのチームに任命するか、という事を決める仕事です。ウチのファームではパートナーなどのトップ層ではなく最近はマネージャーグループが全員でなるべく公平になるように割当を行う、ということでこの仕事をやっています。大きな事務所だと半分人事のような割当専門の担当者がいるのですが、中堅ファームでは普通の管理職がこうした仕事の立ち位置になります。

無数に存在するエンゲージメント(顧客へのサービスの単位)の中でなるべくすべてのマネージャー、シニア、スタッフが公平に感じられるように割当を行うわけですが、時間数や各従業員が同時並行するエンゲージメント、個々人に存在する時間制約や休暇など、考慮に入れなくてはいけないものが無数に存在し、これをやるのはある意味権力的なものである一方、特にだれからも感謝されないという側面をもちます。関係者全員がそれなりに仕事割当とスケジュールを納得するものを作る、、、はっきり言ってまあ不可能です。基本的には監査エンゲージメントというものは大きな問題がなければ翌年に継続していき、マネージャー以上(シニアも結構そのまま)は基本的に同じ人が入ります。そこで最適状況をつくりだすためにスタッフ・シニアの入れ替えを行っていくわけですが、ベストを尽くしても大抵他のマネージャーからクレームが入ったり、「ああしてくれ、こうしてくれ」といった要望が入ります。はたまた「誰と誰は仲が悪いから、、、」といったことも考慮しなくてはいけないこともあります。それはスタッフ同士だったりスタッフとマネージャーだったりします。話合いで決めていくので長丁場にもなりますし、一回まとまったものがクレームで変更になったりと、気づかれが止まりません。やりがいがそれほどあるわけでもなく、なかなか不毛さを感じることも多いです。

作っても作っても、どこからはクレームが入り調整し直し、、、、、 

「ちょっと、飲み会の幹事と似ているかな?」と思ったこともありましたが、特に誰からも感謝されないのにクレームはくるあたり、幹事ほどありがたがられもしないです。

最後のとどめとしてはイキナリ誰か辞めてしまう場合、、、 その分をもう一度穴埋めすることになります。「退職アナウンス」を聞くときほど割当業務をやってて不毛に思う瞬間はありません。それを誰がやるって、やはり割当担当者と関連するエンゲージメントのマネージャーです。

そんな管理業務、「仕事割当」。採用などと違い自分から進んで「やりたい!」と思うひとはあまりいないかもしれません。しかしそんな仕事でも誰からやらねば繁忙期には大混乱が起ることはまず間違いなし、世の中そんな仕事にちょっと絡んでいる人もいるのですよ。もうちょっとファームから注目を浴びてもいい仕事だと思います、、、

こちらのブログ主はアメリカの会計業会に興味のある方や、アメリカで働きたい方へボランティアで相談に乗っています! 興味のある方はコメント欄やツイッター・X(@Larkey_Larkey)からご連絡ください!

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