どうも、駆け出しブロガー らーきいです!
経歴編の過去の話はこちら(1./2./3./4. /5. /6. /7. 前回)
2010年11月のボストンキャリアフォーラム撃沈後、アメリカで就職するにあたり何が足りないのかよく理解できた僕はとりあえず大学で勉強する事とCPA合格に向かって邁進するしかないと再確認できました。
つまりBIG4や中堅会計事務所であっても採用の必須条件となるのはまずUSCPAの受験要件であり、そのためには大学での会計やビジネスの単位が必須なのでした。少なくとも足りないものが明確になったのはボストンキャリアフォーラムでの大きな収穫だったと言えます。
確かにこの時点で僕はメイン州には実際USCPA出願済みで、試験にさえ合格すればメイン州のCPAになれることにはなれる状況ではありましたが、それは「メイン州にほぼ日系の監査サービスの拠点が存在しない」という理由により日系担当の監査法人就職には繋がらない、ということになりそうでした。また当時メイン州の出願には大学の会計単位やビジネス単位が全く不要だったため、僕にも出願可能だったのですが、ニューヨーク州やカリフォルニア州の監査法人で働きたい(=CPA受験要件を満たしたい)と思ったら当然そういった大学の単位の取得は必須となります。
そういった背景もあり、「これは大学で会計学をしっかり学ばないと先に進めないな」と思ったわけでした。
将来働く事を想定した場合、僕としては現実的にはニューヨーク州かマサチューセッツ州、もしくはハワイ州あたりかな、と思ったのですが、想定としてはできるだけ多くの州のの要件を満たしておいた方がいいだろうとは思い、多くの州でライセンスの取得にあたってのベンチマークとなっている会計24単位、ビジネス24単位くらいは最低でも取得しておこうと思いました。ただしこの想定でもNY州のライセンス取得にはもっと単位が必要になるので、この条件に近く、実際に当時住んでいる場所にも近いということで新たな出願先としてニューハンプシャー州を想定、その要件としては学士号の取得、総取得単位120、うち会計30単位(特定の科目含む)、ビジネス24単位となかなか高い壁です。学士号取得と総取得単位はすでに日本の大学で満たしていたものの、会計とビジネスで計54単位というのはすぐに完了できるものではありませんでした。以前NASBAの単位確認をした際に日本で取得した単位の内、ビジネス単位として認められたものはたったの2単位(会計学は0単位)、つまり、残りの52単位は新たに大学で取得しないといけません。
そこで比較的ゆっくり2年くらいでの単位取得とCPAの受験準備をかねて、考えた計画は次の通り:
#1.地元となるセーラムステート州立大学で会計サーティフィケイトプログラムを履修し、会計30単位を取得する
#2.USCPAスクールプロアクティブが提供していたグアム大学オンライン取得制度を使ってビジネス22単位を取得する
#1についてですが、セーラムステート州立大学にはBchelar Degree(学士)/Master degree(修士)プログラムに入らなくてもTOFULによる英語力証明を提出することで個々の授業をアラカルトで取得することが可能でした。その中でも確かに料金的にお得だったのがAccouting certificate program(会計学修了プログラム)で大学の提供する会計、税務に関連する事業を10科目30単位を修得することで付与される修了プログラムです。最大に利点としてはわざわざ学士修士を取らずとも会計学修了プログラムを大学で習得した、と職務経歴書に書けるのでそれだけで”お、会計学専攻に準じた学歴だな!”と思ってもらえる点ですね。こうすることで会計専攻にも準ずる会計学識を持っていると企業面接前の書類選考でアピールできるわけです。個々の会計の授業を大学で取得するよりもわかりやすい職務経歴書になります。
#2はそのままですが、ビジネスにおける不足単位をUSCPAスクールの提携する大学のオンライン授業でカバーするというものです。もちろんこれはわざわざアメリカにいなくても日本で習得可能、しかも授業ではなくオンラインの選択試験一発受験です(しかも試験問題はUSCPAの演習問題や過去問とかぶっている)。真面目に対策すれば確実に成績Aが取れてしまうというものでもあります。しかし最大のポイントはズバリその価格でしょう。USCPAスクールプロアクティブが提携していたグアム大学のオンライン講座だとなんと一科目3単位$250、それに対しセーラムステートの対面授業は一科目3単位で当時2011年で$1,000程度、2023年最新の価格を調べてみたところOut of State(州内に一定期間居住していない生徒が対象)の場合$1,535とインフレの影響もありとんでもない価格になっています。同じ単位数なのにグアム大学の6倍を超えるの値段です。
それならば最初からUSCPAの提携大学のオンラインのみで単位を稼いだらどうか?という意見もあるかと思います。アプローチとしては悪くないでしょう。もっともスクール提携先大学を1つでは取れる単位が限られますので2校使えばたいていの州でライセンスに必要な安価で十分単位は取れるでしょう。ただオンラインの授業のみだとアメリカでの就職面接にあたり以下の問題が発生します。
#A OPTが取得できないのでインターンの機会が得られない
#B アメリカで実際の授業を受けていない場合、英語でのコミュニケーション能力がレジュメ・職務経歴書上、不利に見える
#Aについて実際に当時の僕はここまで考えていなかったのですが、大学機関での履修活動を通じで大学からOPTという期間労働許可がおります。このビザを利用して外国人はインターンや就職を約1年間できますが、OPTが切れる前にビザの申請を就職先に依頼し通常はH-1Bという労働ビザを取得しないと合法に働き続けることができません。スクール利用によるオンライン単位履修ではOPTの申請は通常できないため、そうなれば多くのアメリカ就業の機会は絶たれてしまいます。
#B これはその人が持っているの英語力によるため、面接で英語力を証明できれば必ずしも不利なのかといえばそんなことはありません。英語面接もするかと思いますのであくまで書面上のことでしかないのですが、その書類選考をされる際に、外国に住んでいない、外国で大学通学をしていない、ということが読み取れる場合、英語力に関しては「実地で確認の必要はあり」と判断されます。アメリカで就職活動をする場合、採用におけるライバル達はアメリカで大学に数年就学していたり、アメリカに住んで何らかの活動をしていたり、という人がほとんどになりますので日本以外の外国での活動期間が皆無であったり、外国の滞在が非常に期間的に短い場合は、相対的にその他の候補者と比べれば「英語力は本当に大丈夫かな?」という印象を採用担当者に抱かせることになるでしょう。
すみません、ちょっと就職知識の披露になってしまいましたが、当時はとにもかくにもUSCPA受験要件を満たすことと面接で会計履修をまず効率よくアピールすること、そしてちゃんとお金を節約する事を要点としていたので僕の戦略は上記のようになりました。
もっとも節約もなにもお金はELSに通う授業料を捻出したら大分怪しくなっていたので彼女から授業料借りる羽目になってしまいました(すみません、そしてどうもありがとう)。。
一応、日本にいる段階でメイン州への出願は済んでいたのでESLで英語の勉強をしている時に比較的学習の進んでいたREGを腕試しに受験してみました。結果は、、、
プロアクティブの提供する問題をやり込み、さらにプロアクティブ推奨の問題集BISKもやりこみ挑みましたが結果は72点で不合格。「あと3点かー」と叫びましたが今考えるとその3点が長い道のりなのですね、、 しかし全く見込みがないわけでもない、という事がわかったので逆にモリモリとやる気が出てきたのでその後の戦略をあれこれと考えるようになりました。
とりあえずメイン州での出願はじきに失効、そして予定通り単位取得を進め、ニューハンプシャー州で再度出願予定とするので、まずはCPA対策も考慮し、オンラインとセーラムステート州立大学で会計学のサーティフィケイトプログラムをできるだけいいGPA(大学の授業の成績の事、もちろん就職面接では重要要素です)で取得することに少なくとも向こう1年半以上は心血を注ぐことにしました。
次回 彼女との結婚へ
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