渡米きっかけとアメリカ就業ー経歴編7 撃沈! ボストンキャリアフォーラム

ブログ主の経歴

どうも、駆け出しブロガー らーきいです!
経歴編の過去の話はこちら(1./2./3./4. /5. /6. 前回

前回のEYオフィス見学・立食パーティーを経た後、翌日はボストンキャリアフォーラム初日です。

このボストンキャリアフォーラムではこのたったの3日間、金土日(採用活動はおもに金曜土曜に集中)で多くの企業が複数回の面接をし、企業によってはそこで内定も出してしまうという、職を狙う日本人学生にとっては非常に重要な就職イベントです。

大手の日本企業を中心に多種多様な業界の企業が所狭しとフォーラムではブースを出します。その細かな面接方法や段取りはもちろん企業によって違うでしょうが、実のところほとんどの企業は採用した学生を日本に配属させるために活動しており、アメリカ現地採用をしているブースはごくごく一部なのです。そのごく一部として会計事務所群があり、現地BIG4の日本企業監査担当部、中堅にあたるHLS(Hotta Liesenberg Saito) LLP、 EOS Accountants LLPなどはその中でも常連事務所といえるでしょう。また、現地採用としては日本企業現地法人の経理部なども数社ではありますが存在しており、僕としてはそういったところにいかに食い込めるかがとりあえずの参加目的でした。

EYオフィス見学のあとでモチベーションが盛り上がっているという事もあり、事前登録があったところでも当日の飛込訪問でも会計関連の就職先にはとにかく突っ込んでいきました。説明を聞き、記入フォームを埋め、面接にこぎ着けられるかどうかのそのプロセスを確認する。こうした手続きを会社毎にどんどんとこなしていき、まずは一次面接を受けることが目標となります。

EYでは事前の顔合わせもあり、まず面接をしてもらう事ができました。日本語での自己RP、経歴紹介、質疑応答、英語面談、一通り済ませたあとでもしまた2次面接に進めるようであれば連絡しますとのこと。あまりない時間のなかでとにかく他社にもアプローチしなくてはなりませんから他のBIG4をはじめとにかく勢いよく突っ込んでいったのですが、そこに待ち受けていたのは、、、ほとんど面接に進めないという厳しい現実でした。

今現在ブログ主が監査マネージャーとして採用に関わる立場ということから考察しても、少なくとも働く予定州でのUSCPA受験要件、つまるところ会計やビジネスの大学単位が相当数必須となりますので、大学の学位こそあれ会計やビジネスを履修していない学生はどうにもそれぞれの会計事務所の採用基準を満たせないのです。今考えるとこれは大きなネックとなっていたでしょう(もう少し細かく説明すると、だいたい日本企業が進出し、その企業の監査のニーズが出てくる州というのはだいたい決まっていて、ニューヨーク、ニュージャージー、カリフォルニア、ミシガン、シカゴ、ジョージア、テキサス、ハワイあたりになります。日本企業担当の監査職に就きたい場合、これらの州のUSCPAライセンス要件、もしくは最低でも受験要件が揃えられていなければ採用プロセスから弾かれてしまう可能性大)。就労ビザの有無は当時大きな問題ではありませんでした(特に大手事務所にとっては)。やはり会計事務所である以上はUSCPA受験要件がその後にH1-Bビザ取得要件にも直結するため、外国人を雇い入れる際には最重要事項の一つとなるのです。

まあこうした採用側の裏方事情も知らずにシャカリキになっていたわけですが、なんとか他に面接させてもらえたのはHLSと日本ビジネスに強い中堅会計事務所Plante & Moran、しかしやはり2次面接には進めず、足踏みです。こうして少しでも採用可能性や事務所の人脈づくりに励もうと名刺をもらいに右往左往していました。2日目の土曜の夕方、ふと情報収集をしていると多くの会計専攻学生が各会計事務所の夕食会に呼ばれていくのを目にしたり耳にしたりします。どこの事務所も有望な候補者はいろいろな会計事務所から夕食会の声がかかり、そこでさらなる採用担当との交流と事務所のアピールを受けるのだそうです。逆を言えばそういった夕食会に呼ばれない候補者等はもう望み薄と言えます、、、 当然その時点では僕の夜の予定はがら空き。どうにも悲しくもむなしい気分に心が沈んだのをよく覚えています。「なんと惨めな事か、、、、」 という感じでめちゃくちゃ悲しくなりました。

翌日の日曜日、一応フォーラムの最終日ではありますが、実際にはもうブースの片づけを朝からしている企業もちらほらあり、雰囲気としては消化試合感を隠せません。実際には土曜までにもうすべての会計事務所への申し込みや可能なアプローチは済ませており、実際に入所したいのであればどのようなアクションがアメリカで必要なのかどうかも採用担当からは聞いていたのでもうできることもありませんでした。ですがなんとか就職したい一心で訪れた日曜日のキャリアフォーラム、各企業が無料配布しているアメニティグッズを集めながら「完全に今年は負けた、でもアメリカでの生活と挑戦はこれから、いい勉強になったぜ、、、、」などと自分を奮い立たせつつ、これからの身の振り方を考えるのでした。

次回 会計学習得!

コメント

タイトルとURLをコピーしました