ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 11 ブログ主のUSCPAおつかれ合格体験記

USCPAの勉強法

2013年 再びボストンキャリアフォーラムへ

私生活では2013年の夏に僕は式をあげ結婚するととなりました。これより10年前にはまさかアメリカ人とアメリカで、かつ定職についていない状態で結婚するとはまさか思っていませんでしたが現実はそういうことになりました。でもそれはそれは幸せいっぱいでしたが。

さて、いよいよ定職につかないといけないわけです。授業と将来の準備が忙しかった2012年は見送っていましたが2013年は再びボストンキャリアフォーラムに参加することにしました。その時USCPAは一科目も受かっておらず(まだ出願できていない)、結婚したとはいえビザもF-1から変わっていないわけですが、とりあえず「会計専攻です、USCPAも来年には受験資格があります!」とは言えるようになったわけでどれくらい状況が変わるかはその時わかりませんでしたが、とりあえず事前準備もしっかりやって面接対策も奥さんにしっかりやってもらって挑みました。して結果は、、、、 

ずばり2次面接通過が3件、デロイト(NY)、EY(オハイオ)、KPMG(アトランタ)と錚々たる会計事務所です

もう申し込みと一時面接の段階から前回2011年とは全然反応や扱いが違うなあ、というのは気づいていたのですがこれほど結果に差が出るとは、、、キャリアフォーラムは週末の3日間にわたって行われるのですが金曜土曜の夜は最も大切で是非採用したいと思われた候補者はこの二晩に事務所からディナーに呼ばれます。逆を言うとこのディナーに招待されなかった候補者には厳しい結果が待っている可能性が高いといえるでしょう。この時には僕はBIG4の4社と中堅1社からディナーに誘われていました。

このキャリアフォーラム終了時には面接結果は通常まだでません。これは大手の中堅問わず会社内での審議プロセスや場合によってはその後の会社訪問による最終面接が待っているからです。僕はEYオハイオからは最終面接の声がかかりオハイオまでオフィス訪問に行ってきましたし、KPMGアトランタからもオフィス訪問のお声がかかりました。ただ、どちらからへの訪問よりも先に実のところデロイトニューヨークからオフィス訪問なしで内定の連絡をいただいており、2014年の9月から就職予定となったのです。デロイトから内定連絡の電話をもらった時のことは忘れません。それまでの人生の中でも結婚に次ぐくらいの最も感動と幸せな瞬間の一つだったと思います。「いつかBIG4で働いてみたいと思っていたけどまさか25歳過ぎて会計の勉強始めて30歳過ぎてNYの30Rockで働けるなんて、、、」と心の中で反芻していました。常に僕のことを応援し続けてくれた妻にはこれ以上できないくらいの感謝をしていました。

腕試し程度の気分で挑んだキャリアフォーラムでしたが一気に翌年のプランが確定し、ある意味夢が叶ってしまいました。「アメリカで監査人」になる、という夢ですね。しかしせっかく最高の職場に就職が決まっても資格がなければ片手落ちです。というわけでそれまで以上にUSCPAの試験勉強に精を出すことにしました。モチベーションは上がりまくりです。

2014年の冬セメスターが終わり、NH州受験に必要な単位を取り終えました。お世話になったSalem State Universityともお別れです。それまでにプロアクティブの4科目分の基礎講座もすべて終えており、かつ就職まで4か月強、時間は十分なはず、と思いきや予想外の苦戦を強いられます(これだけ猶予があったのに一体ナゼなのか、、、今をもってもわかりませんが)。

この時7月にFARを受験し不合格、9月にはBECを受験しどちらも70点代で不合格となっていました。準備は万端だと思っていましたが焦りが止まりません。そんなこんなであっという間にデロイトでの監査の仕事が始まってしまいました。一度監査人としての仕事が始まるともう目まぐるしく忙しくなるわけですが、試験勉強を怠ればあっという間に覚えた試験知識は無くなっていきます(ぶっちゃけ仕事をしながらになると付けていく知識より、忘れないようにしてく知識の方が大事になってきます)。しかしそれまでBISKでの試験対策には相当に力を入れてきており、同じ問題集を何度もやっていた状況なので自分としては壁にぶち当たっている状況に他なりませんでした。どうすれば前に進めるのか、、、、75点の壁を破れるのか? とまあそんなときに目に止まったのがデロイトに提供していたBeckerという試験対策制度です。

コメント

  1. 能勢 紗登 より:

    初めてご連絡させて頂きます。能勢 紗登と申します。以前からLuckyさんのブログを拝見させていただいておりました。
    今回、いくつかご質問があってご連絡させて頂きました。

    就活前に日本の予備校を使用して州を問わずCPAを取っておいた方がアメリカ就職には有利なのかを、お聞きしたいです。
    私は現在テキサスの大学に正規留学している2回生です。専攻は会計学を専攻しています。四年制大学卒業後はアメリカでファーストキャリアを築くという目標があります。しかしながら、現状アメリカ就職はしっかりと計画を立てなければ難しく、またCPAの取得は費用と時間を有するものだと理解しております。私は特にテキサスでこのまま住み続けたいとも思っておらず、テキサスで受験要件を満たして、最終的に四大卒業後に受験するのを待つより、就活前に日本の予備校を使用してほかの州のCPAを取っておいた方がアメリカ就職には有利なのかを、お聞きしたいです。

    また、アメリカ国内のBIG4で就職したいと考えている場合、ボスキャリで日本のオフィスではなくアメリカ国内オフィスでの職を得ることは可能なのでしょうか?Luckyさんのボスキャリについての記事を拝見させていただきました。私はボスキャリについて以前から調べてはいるものの、お恥ずかしながら詳しい内情までは知識がありません。ボスキャリについて、ご教授いただけることがありましたら、どんな情報でも構わないので教えていただけると幸いです。

    お忙しい中、大変ご恐縮ですがお返事いただけると幸いです。

    • lucky_blog lucky_blog より:

      能勢さん、こんにちは。
      僕のブログを見ていただきどうもありがとうございます。ご連絡の件ですがわかる範囲でお答えしますね。
      CPAを取っておいた方がアメリカ就職にあたり有利かどうか、ですがそれは取っておくに越したことはないという回答になります。ただハードルは高く時間的な制限がかかるので、CPAにチャレンジすることで何ができなくなるかも考慮したほうがいいと思いますし、その状況次第では一番良い選択になるかどうかはその人次第となります。
      CPAをとるということは会計に関連した就職先を探しているという考えかとは思いますが、どういう形で(企業の経理か、会計事務所か、そのた会計系コンサルか、日系チームか、ローカルチームかなど)就職を考えているかでアドバイスも変わるかと思います。もちろん能勢さんがアメリカで就労するためのビザあるのかどうかも重要な要素です。

      僕の知る限りBIG4では日本オフィス採用のブースよりアメリカ国内採用ブースの方が多い印象です。ですのでボスキャリを足掛かりにアメリカ国内での就職先を見つけられる可能性はあると思います。
      ボスキャリについてはどのような情報が必要でしょう? 僕のツイッター(@Larkey_Larkey)をフォローいただければバックしますのでそこからDMさせていただきます。お役に立てるようであれば是非ご連絡ください!
      また、フルネームをいただいていますが、この質問を僕のブログで公開してしまってもよいものかどうか迷いましたが、公開せずに返信はできないようなのでとりあえず返信した次第です。気にされているならコメント自体を一度消しますがこのままで大丈夫ですか?

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