B’z 楽曲レビュー#30 / それでも君には戻れない 歌詞の意味を独自に解釈&解説!

楽曲レビュー B'z

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです!


今回はB’zの1991年11月リリース、5作目のオリジナルアルバム IN THE LIFEに収録されているそれでも君には戻れないを独自に解釈し、解説します!

この曲は解釈も何もシンプルな話、ある男が冷めた関係にあったと思っていた彼女にフラれて猛烈に後悔するという非常に単純な歌詞です。しかし単純明快なストーリーでありながら刺さる男性には非常に「刺さる」歌詞ではないかと思います。

稲葉さん曰く、最初に「それでも君には戻れない」というタイトルを思いつき、そこからインスピレーションを広げて作詞していったということです。

単純なストーリーなのになぜにここまで心に響いてしまうのか、早速歌詞を読み解いていきましょう!

(著作権の関係により歌詞の表示が基本的にはできません。歌詞をつけての翻訳・解釈はこちら(楽天ブログ)でしておりますので是非どうぞ! 以下の太文字””くくりにあたる部分は出典: それでも君には戻れない /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。)

1番メロ

いつもと同じ夜、退屈な夜、帰宅した主人公は恋人の不在に気づきます。それはただの不在ではありません。自身の忙しさにかまけてパートナーを置き去りにしていたことに対する彼女の悲しみ、そしてその失望のメッセージとともにテーブルには部屋の鍵が置かれていたのです。

漠然とした感情には自分でもうまく説明が付けられません。しかし気分は楽になっている、そう、きっと関係は冷めていたからだ、、、、主人公はそのように思います。

そうですね、もし関係が完全に慣れきってマンネリとなっていれば突然の別れがきた時にこのように感じるものかもしれません。ひとつの区切りがついたと言う意味で心情的には楽になったし、新しい未来への希望さえも感じられる。ある意味フレッシュな再スタートを切れると気分が妙に高揚したりさえ、、、ということもあるのだと思います。でも本当にそのまま進めるでしょうか。

1番サビ

大切なはずのパートナーが消えて、そこに悲しみはありません。涙もでないほどに関係は冷え切っていたのですから。

でも、、、理由のわからない喪失感、「なぜだか空しい」という感覚だけが心に残ります。

2番メロ

まるで病のようにおかしな異変が起こります。体にではありません、心にです。

だんだん物事へ集中できなくなっていく主人公、眠ることもできません。車の運転さえもおぼつかずヒヤリとする毎日、、、

いったい全体、一人になりたいとさえ思っていたあの時の感覚はなんだったのか、実際に一人になってしまったら思い描いていた生活とはまるで違ってしまっているのです。

ストレスのあまり一度はやめたタバコにまで手が伸びてしまいます。どれもこれも「君」が目の前から消えてしまったことが明確な原因です。

「I miss you」とはあなたが恋しい、の意。今主人公が思う事は彼女が消えてしまった直後とは正反対、失ってしまった「君」の事が恋しくて仕方がなくなっています。

別れてみてせいせいすることはあるでしょう。でもそれがうわべだけの感覚であり、2人の関係が本当に価値のあるもの、大切なものだったと実感したときに相当に焦りを感じるのです。

それを実感するのはいつも当たり前に自分の前に出ていた食事がもう出てこないと思った時、もう自分のとなりにあの笑顔が戻ってくることはない実感した時、たわいのない会話をしたり優しい言葉をかけてくれる人が家にいないと思った時、家に帰ってきたときにおかえり、と言葉をかけてくれる人がいないと気付いた時、1人で明かりをつける夜が寂しく感じる瞬間、、、

本当に不思議なもので一度それが当たり前のものになってしまうとそれがなくなるまでどれだけ大切だったかということにまるで気づかないものなんですよね。別に人間関係だけに限らず健康を失っても同じことが言えると思います。

なくなって初めてそのありがたみがわかる、誰でも一度は聞いたことのあるセリフでしょう。

2番サビ

間奏 ”この肩に吹いてくる~”

ラストサビ    出典: それでも君には戻れない /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

ストーリーラインは単純なのですが歌詞が非常に秀逸で表現が鮮明であるがゆえ主人公の心の移り変わりと痛みがモロに感じられてしまうんですね。なので似たような経験のある方にはとても高いレベルの共感を呼んでしまうのだと思います。

「ぐわ~~!!! 実はこんなに好きだったのか、今までの関係で慣れきってて気づかなかった~~~ これは耐えられない喪失感だ!!」 と言うやつですね。そうこの曲、実際の失恋直後に聞くのはかなり危険です

この歌詞の凄いところはある意味体験してみれば当たり前に感じることをここまでリアルに描写するところでしょうか。

少なくとも男性のマインドではそうなんですが、確かにこのような失恋体験をすればその失った人の一番美しいと感じる姿を思い出し、一緒に過ごした経験を回想させ、そしてもう戻ってこないと確信した後に頭をよぎる強烈すぎる喪失感と後悔を感じさせます。特に最後のサビと間奏においてはそれを見事な表現で演出します。まさに「それでも君には戻れない」と心から実感するわけです。

次ぺージに続く:去った女性は本当にもう戻らないのか? その理由とは

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