旧市街では子供たちがこちらに近づいてくると、必ずといっていいほど「お金くれ」といってきます。なんか僕の祖父母の世代が味わった太平洋戦争後の日本のような状況と少し似ているのでしょうか。本当に独特の雰囲気が街に漂っています。面白いのは何かを売ったりサービスをしようとするわけではなくホームレスのように単純に「お金をくれ」と言ってくる点でしょうか。なんとなくですが相手に余裕があれば自分は何もしなくても分けてもらえる、というような考え方が社会主義に根差しているように思うんです。面白いなあ、と思いながら僕が聴きたい情報を子供から聞き出した後に$1あげていました(ちなみに子供たちはゲバラやカストロのことはすごいと思っているそうです。本当かどうかちょっとわかりませんでしたが、、、、)。
そのような社会主義的な理由だからなのか、それとも単純に貧しいからなのか、子供に限らず人々が何気なく物をせがんでくることがとても多かったです。行く先で結構いろいろなものを求められるんです、ペンとか、薬とか、服とか。兎に角物が足りてないようでした。一度は通貨バイヤーから両替のディールをした後に、「実は口に塗る薬はないか?」「薬で余っているものがあればなんでもいい、くれないか? あとボールペンもあればほしい」と言われました。彼の格好はラッパー風で貧乏で困っているという感じにはみえないんです。ホームレスからそんなことを言われたら違和感がないのですが、普通の人から「物品があったら分けてくれ」と言われるのはなんともおかしな感じでした。
別の日、その通貨バイヤーの彼がいた場所からそれほど遠くない場所、Plaza viejaという広場で僕の嫁さんがブレイド(三つ編み)を結ってもらうサービスを現地の老女にやってもらっていました(老女と言ってもイケイケな格好しててかなりファンキー感があふれていたのですが、、、、)。僕は$2のビール(すごくおいしい!)を飲みながらボケーっと嫁さんをみていたのですが、嫁さんがその老女といろいろ会話をしていくうちにやはり物が足りないくて困っているという話になりました。使い古した服、タオル、電子機器の類、文房具、なんでもいいからあったら欲しいと言います。やはりこの国のモノの欠乏は大変な様子でした。ちなみにこのおばあさんには旅の最終日にアメリカに持って返ってもしょうがないものをまとめて差し上げることにしていたのですが、届けにいったこの日は彼女のブレイドサービスの営業はしていませんでした。そのすぐ後ろにある雑貨屋のおっちゃんに理由を話して袋にいれた物品を渡してもらうようにお願いしたのですが、無事おばあさんの手元にわたっていることを祈るばかりです。
余談ですがキューバは日本人の旅行先としてはお腹を壊しやすい部類の国になると思います。僕も何気なく食べた空港の屋台みたいな店の食事のプランテイン(バナナみたいな果物)料理で腹痛になりました。予防薬の整腸剤としては第一三共のパンラクミンがいいです。これまでもバリなど水や食べ物には怪しい場所に行ってきましたが旅行中に下痢するのは嫌だったので予防のために持って行っていました。このキューバ旅行でも食前や食後に飲むだけでかなり不要な腹痛を防げたと思います。腹痛が発現してしまった時のための正露丸と合わせてバックパック旅のお供には必須ですね。
ひとつ商品紹介をさせてください! 僕が旅行には必ずお供してもらう愛用カバン、吉田カバン/ポーターのスリングショルバーバッグです。これは僕の家族から誕生日もらった大切なものなのですが、その機能美ときたらもうこの上はありません(と信じています)。かさばらない大きさでありながら、十分にいろいろなものが収納できるサイズ、使い分けができる3つのホルダー、いくらつかっても非常にスムーズに稼働するファスナー、そして他のバックパックを背負いたいときには前掛けにして胸の位置でモノの取り出しをすることも可能、そしてシンプルで美しい外観デザイン、、、、これほど旅先でも日常でも使い勝手のいいバッグにはお目にかかったことはありません。極めつけはその頑丈さ、4年間さまざまな旅先や日常のお出かけで使っていますが、全く破れたり壊れたりする予兆もなし。
もしあなたが旅行用のサブバッグをお探しでしたら吉田カバンはこのらーきいイチオシ、間違いなく買いです! 興味がありましたら下のリンクからどうぞ!
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