ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 番外編 軽く小説(的長さ)! USCPA合格まで道のりと彼女への感謝 日本編

USCPAの勉強法

英語力と彼女

さて英語力不足が僕の前に立ちはだかっていました。ところでせっかくアメリカ人の彼女ができたんだからそれで英語なんで全然OKなんじゃないの? と思われた方もいるかもしれませんね。それで英語ができるようになるか、答えはそのコミュニケーションを通じてできることも増えるができない事もたくさんある、が正しいと思います。

ネイティブの恋人出来てすぐに上がる能力はスピーキングですね。そして真剣に相手の言う事を理解しようとすることでリスニングも上がります。僕は言いたいことを言うためのスピーキングはすぐに上がりましたが、リスニングの伸びはTOEICに対応するにはイマイチでした(人の事をきちんときいていなかったのかも、、、)。そしてリーディングとライティングにはほぼ影響なしです、単語力とかは増えましたが。

彼女と付き合って少ししたら会話はすぐにできるようになりました、それによって友達からは「英語ペラペラだね!」と言われるようになりましたが、正直のところその程度では学術的、もしく業務的に使える英語力には程遠い状況です。伸びたというスピーキングにしても本当に現場で対応できる能力が身に着いたのはアメリカでの大学の授業や就職の面接対策、または現地人との仕事の会議などを通じで緊張感のなかで培われてもので、友達や恋人との会話で身に着くのは使える英語能力のほんの一端、というようなイメージだと思ってもらえらばいいと思います。こんなことを書いている現在においても、現地人同士の会話に入っていって、相手の言っていることをほぼほぼ完全に理解し、十分な対応できる状況ではまだありません。

言語というものは十分に使いこなせるようになるには大変な努力と時間が必要なものだと日頃から思います。当初は全く分かっていませんでしたが日常会話、仕事、趣味やその他の専門的なトピックスなどそれぞれの場面で使う単語も表現も同じではなくまさにそれぞれの状況に応じた会話力と言うものが必要になるので、それに対応したいと思いえばそれぞれの場面に応じたスピーキング力を磨いていくことになります。そしてそれ以上に実感するのは十分な日本語力です。学習言語として日本語が自分の中で成立しているのであれば、第二言語である外国語能力が日本語においての言語力を超えることはないと思います。よって基礎、学習言語である母語の習得はとても大事なものだと言えるでしょう。小学校で大事な教科は間違いなく国語であると思います。まともな国語が身についていない状況で英語を始めとした第二言語に多くの時間を割こうというのはいい考えではなさそうです。

実のところ彼女は日本語も勉強しに日本にきていたのですが、とてもシャイな性格だったためあまり自分から他人と日本語で話すことができず日本語はほとんど身についていない状況でした。僕が多少なりとも出会った時点から英語での会話ができたため一緒いるときはかなり英語ばかり使っていました。いつも電子辞書を持ち歩き、わからない言葉があれば調べて会話をする、そんな風に一緒に過ごしていました。言語の壁があって誤解がさせてしまったりとか理解に時間がかかったり、ということもありましたがそんな障害があの当時はますます「乗り越えなければ」という思いを強くしていったと思います。

USCPA勉強の継続:

というわけでUSCPAの話に戻ります。2008年になんとかUSCPAを受けるための英語力をOKレベルまで上げることができたわけですがその後、具体的にはいつUSCPA受験を開始していつ合格しようかなどど考えている段階にはまだならず試験の全体像をつかんでいくのに必死でした。

まず覚える分量の多いFARとREGの2科目をどれくらいで合格ラインに立てるようになるのか、そんなことを考えながらあまり計画的にではなく焦りつつも漫然とやっていたと思います。英語学習はもっと計画的にやれたのですが、USCPAになると合格までの分量がとにかく多く、計画が立てにくい。「いつまでにテキストのどのセクションを学習する」程度のことを考えながら2科目を一通り終了したら、受験をしてみようかな、など悠長にと考えていたと思います。仕事のプレッシャーがとにかく半端なく、USCPAの基礎を掴みながら2008年から2009年が過ぎていきました。本業で忙しいこともありましたがかなりだらだら進めていた感はあります。

2010年:簿記の必要性を感じる

だらだらとProactiveのテキストを一通り学習し、基礎的な事は頭に入っていたとの認識がありましたが、Proactiveテストの提供する模擬問題などの手ごたえからおそらく実際にテストを受けてもまず受からないだろうな、という予感を強く持っていました。それと同時に仮に1科目を集中的に勉強して合格したとしても本当に残り3科目を1年半以内に合格できるのか、という疑念もあり、合格したければ本気で4科目を計画的に合格するためにプランが必要だと痛感してきました。とりあえず本腰入れてFAR対策及び会計の基礎を身に着けるためまず日商簿記2級の取得を目指すことにしました。

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