ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 番外編 軽く小説(的長さ)! USCPA合格まで道のりと彼女への感謝 アメリカ編

USCPAの勉強法


それならば最初からUSCPAの提携大学のオンラインのみで単位を稼いだらどうか?という意見もあるかと思います。アプローチとしては悪くないでしょう。もっともスクール提携先大学を1つでは取れる単位が限られますので2校使えばたいていの州でライセンスに必要な安価で十分単位は取れるでしょう。ただオンラインの授業のみだとアメリカでの就職面接にあたり以下の問題が発生します。

#A OPTが取得できないのでインターンの機会が得られない 

#B アメリカで実際の授業を受けていない場合、英語でのコミュニケーション能力がレジュメ・職務経歴書上、不利に見える

#Aについて実際に当時の僕はここまで考えていなかったのですが、アメリカ国内の大学機関での履修活動を通じで大学からOPTというアメリカでの期間労働許可がおります。このビザを利用して外国人はインターンや就職を約1年間できますが、OPTが切れる前にビザの申請を就職先に依頼し通常はH-1Bという労働ビザを取得しないと合法に働き続けることができません。USCPAスクール利用によるオンライン単位履修ではOPTの申請は通常できないため、そうなれば多くのアメリカ就業の機会は絶たれてしまいます。

#B これはその人が持っているの英語力によるため、面接で英語力を証明できれば必ずしも不利なのかといえばそんなことはありません。英語面接もするかと思いますのであくまで書面上のことでしかないのですが、その書類選考をされる際に、外国に住んでいない、外国で大学通学をしていない、ということが読み取れる場合、英語力に関しては「実地で確認の必要はあり」と判断されます。アメリカで就職活動をする場合、採用におけるライバル達はアメリカで大学に数年就学していたり、アメリカに住んで何らかの活動をしていたり、という人がほとんどになりますので日本以外の外国での活動期間が皆無であったり、外国の滞在が非常に期間的に短い場合は、相対的にその他の候補者と比べれば「英語力は本当に大丈夫かな?」という印象を採用担当者に抱かせることになるでしょう。

すみません、ちょっと就職知識の披露になってしまいましたが、当時はとにもかくにもUSCPA受験要件を満たすことと面接で会計履修をまず効率よくアピールすること、そしてちゃんとお金を節約する事を要点としていたので僕の戦略は上記のようになりました。

もっとも節約もなにもお金はELSに通う授業料を捻出したら大分怪しくなっていたので彼女から授業料借りる羽目になってしまいました(すみません、そしてどうもありがとう)。。 

一応、日本にいる段階でメイン州への出願は済んでいたのでESLで英語の勉強をしている時に比較的学習の進んでいたREGを腕試しに受験してみました。結果は、、、

プロアクティブの提供する問題をやり込み、さらにプロアクティブ推奨の問題集BISKもやりこみ挑みましたが結果は72点で不合格。「あと3点かー」と叫びましたが今考えるとその3点が長い道のりなのですね、、 しかし全く見込みがないわけでもない、という事がわかったので逆にモリモリとやる気が出てきたのでその後の戦略をあれこれと考えるようになりました。

それと同時に受験州を含めた出願地選びも考える必要性が出てきました。というのもこの時期いろいろな州で出願にあたり必要なビジネスや会計の大学の授業の単位が改定されてきており、継続してメイン州受験のNTS(特定の期間内にテストセンターで科目受験申込をするための受験票)を取得するにも新たに授業単位が必要になってきたと記憶しています。そこで必要な単位の少なさと取りやすさを考慮してマサチューセッツ州かニューハンプシャー州に州を変更しようと考えましたがいずれにしても大学で関連の授業をとらないといけないため、プロアクティブで提供されているグアム大学のオンライン単位取得システムと、語学コースで通っているセーラム大学の会計学、税法、ビジネス法の授業を戦略的に取得していくことにしました。

CPA対策と同時に面接対策も考慮し、オンラインとセーラムステート州立大学で会計学のサーティフィケイトプログラムをできるだけいいGPA(大学の授業の成績の事)で取得することに少なくとも向こう1年半以上は心血を注ぐことにしました。こうして大学本科でも学生生活がスタートします。

次ページ:プロポーズする

コメント

タイトルとURLをコピーしました