ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 番外編 軽く小説(的長さ)! USCPA合格まで道のりと彼女への感謝 アメリカ編

USCPAの勉強法

まあこうした採用側の裏方事情も知らずにシャカリキになっていたわけですが、なんとか他に面接させてもらえたのはHLSと日本ビジネスに強い中堅会計事務所Plante & Moran、しかしやはり2次面接には進めず、足踏みです。こうして少しでも採用可能性や事務所の人脈づくりに励もうと名刺をもらいに右往左往していました。1日目の金曜日や2日目の土曜の夕方、ふと情報収集をしていると多くの会計専攻学生が各会計事務所の夕食会に呼ばれていくのを目にしたり耳にしたりします。どこの事務所も有望な候補者はいろいろな会計事務所から夕食会の声がかかり、そこでさらなる採用担当との交流と事務所のアピールを受けるのだそうです。逆を言えばそういった夕食会に呼ばれない候補者等はもう望み薄と言えます、、、 当然その時点では僕の夜の予定はがら空き。どうにも悲しくもむなしい気分に心が沈んだのをよく覚えています。「なんと惨めな事か、、、、」 という感じでめちゃくちゃ悲しくなりました。

最終的な結果はあえなく全敗、会計事務所にはすべてアプローチしたのですが1件大手と2件の中堅で面接はしてもらったのみで2次面接には進めませんでした。その日はかなり落ち込んだのですが今考えてみれば当然のことで、会計士資格を持っているわけでもなければ、経理の経験もない、会計の単位も取得していない、働くためのビザ(OPTなど)もないとくれば別に誰からも必要とされないわけです。この時にはこれほど細かい理由は分かりませんでしたが、準備がなければ結果もなし、という事が学べたいい経験にはなったと思います(笑)

翌日の日曜日、一応フォーラムの最終日ではありますが、実際にはもうブースの片づけを朝からしている企業も多く、雰囲気としては消化試合感を隠せません。実際には土曜までにもうすべての会計事務所への申し込みや可能なアプローチは済ませており、実際に入所したいのであればどのようなアクションがアメリカで必要なのかどうかも採用担当からは聞いていたのでもうできることもありませんでした。ですがなんとか就職したい一心で訪れた日曜日のキャリアフォーラム、各企業が無料配布しているアメニティグッズを集めながら「完全に今年は負けた、でもアメリカでの生活と挑戦はこれから、いい勉強になったぜ、、、、」などと自分を奮い立たせつつ、これからの身の振り方を考えるのでした。

こうしてボストンキャリアフォーラム撃沈後、アメリカで就職するにあたり何が足りないのかよく理解できた僕はとりあえず大学で勉強する事とCPA合格に向かって邁進するしかないと再確認できました。

つまりBIG4や中堅会計事務所であっても採用の必須条件となるのはまずUSCPAの受験要件であり、そのためには大学での会計やビジネスの単位が必須なのでした。少なくとも足りないものが明確になったのはボストンキャリアフォーラムでの大きな収穫だったと言えます。

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