ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 11 ブログ主のUSCPAおつかれ合格体験記

USCPAの勉強法

USCPA本編:

というわけで横道にそれましたがUSCPA本編に戻ります。英語力がOKになった後もまだ具体的にはいつUSCPA受験を開始していつ合格しようかなどど考えている段階ではなく試験の全体像をつかんでいくのに必死でした。まず分量の多い2科目をどれくらいで合格ラインに立てるようになるのか、そんなことを考えながらあまり計画的にではなく漫然とやっていたと思います。「いつまでにテキストのどのセクションを学習する」程度のことを考えながら2科目を一通り終了したら、受験をしてみようかな、などと考えていたと思います。TOEIC対策とUSCPAの基礎を掴みながら2008年から2009年が過ぎていきました。本業で忙しいこともありましたがかなりだらだら進めていた感はあります。

2010年:簿記の必要性を感じる

だらだらとProactiveのテキストを一通り学習し、基礎的な事は頭に入っていたとの認識がありましたが、Proactiveテストの提供する模擬問題などの手ごたえからおそらく実際にテストを受けてもまず受からないだろうな、という予感を強く持っていました。それと同時に仮に1科目を集中的に勉強して合格したとしても本当に残り3科目を1年半以内に合格できるのか、という疑念もあり、合格したければ本気で4科目を計画的に合格するためにプランが必要だと痛感してきました。とりあえず本腰入れてFAR対策及び会計の基礎を身に着けるためまず日商簿記2級の取得を目指すことにしました。

この夏に4年半続けた証券営業をやめ、五反田の人材派遣会社の事務職に転職しました。採用は経理部員だったのですが、話が一転し経営企画に配属となりました。今では押し切って経理部に配属を依頼するべきだったと思いましたが、流れに押されたのと「経営企画」というピカピカした響きと初めての事務職を経験できるという期待もあり、そのまま経営企画部へ。その少し前からまず日商簿記の3級の勉強をしており、1か月くらいで取得したいと思っていましたが苦戦、そして経営企画部での仕事は初めての事務職としてエクセルに大苦戦しており、そして就業時間も証券営業のときよりもはるかに長かったため勉強ちっとも進みませんでした。

冬に日商簿記3級を受けるも撃沈、あきらかに業務の長時間による勉強時間不足でしたがどうにもならずこの先どうしようか悩む毎日。年末には遠距離恋愛中だった嫁さんに会いに行き、「どうしよう、もうアメリカに来ようかな?」などと考えていました。

2011年:簿記の終了とテスト対策2011年

2011年となり転機が訪れます。相変わらず忙しく経営企画で雑務をこなしていましたが3月に東日本大震災が起こります。その時働いていた会社が工場生産の請負業務をやっていて日本中に受注先があり、東北にもいくつか拠点があったため地震直後は大忙しとなりました。転機というのは大震災そのものではなく、この混乱と受注減速により本社主導で各基幹業務部から仕事のパフォーマンスがイマイチな人材を集めて受注した工場での生産業務に送れ、ということで昨年入ったばかりのブログ主はあえなく埼玉の深谷にある流し台の(あの銀色の部分)を生産する工場へ送られます。そこそこ落ち込んだものの悪い事ばかりではありませんでした(というか結果的にはいいことばかり!)。それまでは寝不足の毎日でしたが工場労働はすこぶる健康的で昼ごはんも安い上大盛で、仕事は5時に終わり。給料は減りましたが思い切り時間のある生活になり、簿記勉強に対し劇的な集中、3級と2級合わせても3か月弱で合格しました。この時ほど集中できる環境の大切さを実感したことはありませんでしたね。ホワイトカラージョブのなんと仕事の忙しいことか、、、

ちなみに僕は簿記の勉強には外部の学校などは使わず参考書と問題集だけで受かりました。テキストを熟読し、だいたい頭に入ったらひたすら問題集、同じ問題集を合格点がでるまでやりましたのでだいたい3周くらいしたと思います。それだけで日商簿記は十分でした。

コメント

  1. 能勢 紗登 より:

    初めてご連絡させて頂きます。能勢 紗登と申します。以前からLuckyさんのブログを拝見させていただいておりました。
    今回、いくつかご質問があってご連絡させて頂きました。

    就活前に日本の予備校を使用して州を問わずCPAを取っておいた方がアメリカ就職には有利なのかを、お聞きしたいです。
    私は現在テキサスの大学に正規留学している2回生です。専攻は会計学を専攻しています。四年制大学卒業後はアメリカでファーストキャリアを築くという目標があります。しかしながら、現状アメリカ就職はしっかりと計画を立てなければ難しく、またCPAの取得は費用と時間を有するものだと理解しております。私は特にテキサスでこのまま住み続けたいとも思っておらず、テキサスで受験要件を満たして、最終的に四大卒業後に受験するのを待つより、就活前に日本の予備校を使用してほかの州のCPAを取っておいた方がアメリカ就職には有利なのかを、お聞きしたいです。

    また、アメリカ国内のBIG4で就職したいと考えている場合、ボスキャリで日本のオフィスではなくアメリカ国内オフィスでの職を得ることは可能なのでしょうか?Luckyさんのボスキャリについての記事を拝見させていただきました。私はボスキャリについて以前から調べてはいるものの、お恥ずかしながら詳しい内情までは知識がありません。ボスキャリについて、ご教授いただけることがありましたら、どんな情報でも構わないので教えていただけると幸いです。

    お忙しい中、大変ご恐縮ですがお返事いただけると幸いです。

    • lucky_blog lucky_blog より:

      能勢さん、こんにちは。
      僕のブログを見ていただきどうもありがとうございます。ご連絡の件ですがわかる範囲でお答えしますね。
      CPAを取っておいた方がアメリカ就職にあたり有利かどうか、ですがそれは取っておくに越したことはないという回答になります。ただハードルは高く時間的な制限がかかるので、CPAにチャレンジすることで何ができなくなるかも考慮したほうがいいと思いますし、その状況次第では一番良い選択になるかどうかはその人次第となります。
      CPAをとるということは会計に関連した就職先を探しているという考えかとは思いますが、どういう形で(企業の経理か、会計事務所か、そのた会計系コンサルか、日系チームか、ローカルチームかなど)就職を考えているかでアドバイスも変わるかと思います。もちろん能勢さんがアメリカで就労するためのビザあるのかどうかも重要な要素です。

      僕の知る限りBIG4では日本オフィス採用のブースよりアメリカ国内採用ブースの方が多い印象です。ですのでボスキャリを足掛かりにアメリカ国内での就職先を見つけられる可能性はあると思います。
      ボスキャリについてはどのような情報が必要でしょう? 僕のツイッター(@Larkey_Larkey)をフォローいただければバックしますのでそこからDMさせていただきます。お役に立てるようであれば是非ご連絡ください!
      また、フルネームをいただいていますが、この質問を僕のブログで公開してしまってもよいものかどうか迷いましたが、公開せずに返信はできないようなのでとりあえず返信した次第です。気にされているならコメント自体を一度消しますがこのままで大丈夫ですか?

タイトルとURLをコピーしました